しみ・そばかす（Qスイッチルビーレーザー）

しみ・そばかす

レーザーが沈着したメラニン色素を破壊し、しみ、そばかすを改善します。

あざ

メラニン色素の沈着を原因とする茶あざ、青あざ、黒あざは、Qスイッチルビーレーザーによる改善が可能です。

注意事項

• 施術時には、輪ゴムで弾く程度の痛みがあります。通常、麻酔は不要ですが、麻酔クリームを使用することも可能です。
• 施術後、かさぶたができて一時的にしみが濃くなったように感じることがあります。自然に剥がれるまで、触らないようにしてください。
• 照射部位は紫外線を吸収しやすい状態になっています。紫外線対策を行ってください。

副作用

副作用として、以下のような症状が現れることがあります。通常、いずれも治癒の過程・時間の経過によって軽快します。

• かゆみ
• かさぶた
• 色素沈着
• 色素脱失
• 点状出血
• 感染
• びらん
• 瘢痕

治療できない方

以下に該当する方は、Qスイッチルビーレーザーによる施術ができないことがあります。
他の治療をご案内することも可能です。

• 強い日焼けをしている、近々日に焼けてしまう予定がある方
• 施術部位に炎症、出血、悪性腫瘍がある方
• 光線過敏症の方、光感受性を増進する薬を飲んでいる方
• 出血性疾患のある方
• ケロイド体質の方
• 妊娠中の方
• てんかん発作の既往がある方

QスイッチRubyレーザー

当院でも導入している「QスイッチRubyレーザー」は、シミやそばかすの除去に適したレーザーです。
波長は694nmで、YAGレーザー、ALEX（アレキサンドライト）レーザーなど、他のレーザーと比べてメラニンの吸収が良く、逆にヘモグロビンへの反応が少ないため、シミを的確に除去します。表皮色素性病変・老人性色素斑・そばかすなどの薄いシミ、真皮色素性病変・ADM・太田母斑などの濃いシミのいずれにおいても、高い効果が期待できます。
また医師目線で言うと、照射直後の皮膚へのダメージが見た目で分かりやすいため、より細やかな、必要最小限の照射によって高い効果を得られるというメリットがあります。
レーザーにはさまざまな種類がありますが、シミ取り効果においては、QスイッチRubyレーザーが頭ひとつ分、抜きんでています。

QスイッチYAGレーザー

「QスイッチYAGレーザー」は、532nm、1064nmの2つの波長を使い分けることのできるレーザーです。
短時間で高エネルギーを与えられるため、シミ取りだけでなく、ほくろの除去なども使用ができます。また、1064nmの波長であれば皮膚の奥深くまで浸透させるというメリットもあります。

QスイッチALEXレーザー

「QスイッチALEXレーザー」は、755nmの比較的深達度の高いレーザーです。
正常組織へのダメージが少なく、老人性色素斑、そばかす、脂漏性角化症、太田母斑、扁平母斑、ベッカー母斑、異所性蒙古斑、色素性母斑など、幅広い適応を持ちます。
ただし、高出力であるため、出血、紫斑、色素沈着のリスクが高くなります。シミ取りにおいては、Rubyレーザー、YAGレーザーほど適していません。

比較表

皮膚科において、レーザーはさまざまな場面で使用されますが、それぞれに特徴があり、向き・不向きもあります。レーザーは、症状・お悩みに応じて、適材適所の使い方ができるかどうかが重要になります。
QスイッチRubyレーザーは、血管へのダメージを抑えつつ、メラニン色素を的確に選択し、吸収されるため、安全で確実なシミ取りにもっとも適したレーザーと言えます。
もちろん、YAGレーザー、ALEXレーザーが悪いというわけではありませんが、シミ取りにおいては、Rubyレーザーほど適してはいないということです。