乾燥肌

乾燥肌とは

乾燥肌とは乾燥肌とは、皮膚の水分が不足して乾燥している状態を指します。
皮膚のバリア機能が低下するだけでなく、ツヤが低下したり、毛穴が広がったりしています。また洗顔後には肌の突っ張り感が強く出ますし、お化粧のノリも悪くなります。
皮膚のバリア機能が低下しているということは、湿疹などの肌トラブルが起こりやすいということであり、皮膚の健康面からも、美容面からも、皮膚科で治療を受けるべき状態と言えます。
セルフケアをしているけれどすぐに肌が乾燥してしまうという方、「肌質だから仕方ない」と諦めそうになっている方は、ぜひ一度北摂皮膚科クリニックにご相談ください。

乾燥肌の原因は?

乾燥肌の原因は多岐にわたります。また多くの場合、複数の原因が重なって乾燥肌になっています。
治療では、乾燥肌の原因を絞り込むことが大切になります。

加齢

年齢とともに、皮脂の分泌量は減少していきます。また、表皮に存在する天然のうるおい成分も減少していくため、肌が乾燥しがちになります。
加齢は防ぐことはできませんが、適切なスキンケアによって肌年齢を維持することは可能です。

生活習慣の乱れ

偏った食事、不規則な生活リズム、睡眠不足、運動不足といった生活習慣の乱れは、乾燥肌の大きな原因となります。皮脂の分泌量の減少、ターンオーバーの停滞などにより、肌が乾燥しがちになります。
栄養素でいうと、ビタミンAやビタミンB2・B6、必須脂肪酸の不足が、乾燥肌につながりやすくなります。

紫外線

紫外線を浴び過ぎると、肌の水分が奪われたり、細胞が傷つくことで、乾燥肌を招きます。心身の健康のためにある程度の紫外線を浴びる必要はありますが、紫外線対策を全くしないといった場合には乾燥肌の原因となります。またよく知られるように、紫外線の浴び過ぎはシミやしわ、たるみの原因にもなります。

誤ったスキンケア

洗いすぎ、擦り過ぎといった誤ったスキンケアは、皮脂を必要以上に落とすなどして、乾燥肌の原因となります。
洗顔は1日2回(朝と夜)が基本です。洗う時もすすぐ時も水気をとる時も、できる限り肌を擦らないようにしてください。また洗顔後・入浴後は、すぐに保湿を行います。

空気の乾燥

空気が乾燥していると、皮膚の水分が奪われます。空気が乾燥しがちな冬場などは、加湿器を使用するなどして対策しましょう。部屋の湿度は、50~60%が目安です。
また、エアコンの風が身体に直接当たらないように注意してください。

アトピー性皮膚炎・
アトピー素因

アトピー性皮膚炎の症状の1つとして、乾燥肌が現れていることがあります。気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎の既往(アトピー素因)がある人は、特に注意が必要です。

乾燥肌治し方・対策

乾燥肌の原因に合わせて、以下のような治療を行います。

薬物療法

薬物療法主に保湿剤を処方します。
炎症、かゆみが強い場合には、ステロイドや抗ヒスタミン薬の外用なども行います。

スキンケアの改善

スキンケアの改善>洗顔は朝と夜の1日2回が基本です。顔を洗う時も、身体を洗う時も、洗顔料・石鹸をよく泡立てて、擦り過ぎないようにしてください。
また、洗顔後や入浴後は清潔なタオルで水分を優しく拭き取り、すぐに保湿をします。またそれ以外のタイミングでも適宜、保湿します。保湿剤は、基本的に何度使用しても構いません。

生活習慣の改善・加湿・
紫外線対策

生活習慣の改善・加湿・紫外線対策偏った食事、不規則な生活リズム、睡眠不足、運動不足などがあれば、それぞれ改善します。食事では栄養バランスに気をつけながら、特にビタミンAやビタミンB2・B6、必須脂肪酸の摂取を意識します。
加湿器による部屋の加湿(50~60%)、紫外線対策なども有効です。